簡易取扱説明書

事前の準備

PZX-7(上部コネクタ)と探触子(トランスデューサー)ケーブルを接続します。

差し込む

矢印

接続する

「電源/決定キー(↩)」を押し、電源を入れます。
※何も操作しないでいると、約5分で 自動的に電源が切れます。

電源を入れる

矢印

起動

測定準備

プローブの選択

メニューキーを押します。
右下に「PROB」と表示されるまで、[+]キーか[-]キーを押します。

メニューキーを押す

矢印

+-キーを押す

「電源/決定キー(↩)」を押すと、「EDIT」が表示されます。[+]キーか[-]キーで、下記3種類のプローブタイプから選択します。
【dLy】…遅延材(アクリル)付き探触子
【PLAS】…プラスチック測定用の遅延材(グラファイト)付き探触子
【CON】…コンタクトトランスデューサー(垂直探触子)

選択したら「電源/決定キー(↩)」を押し、確定します。

電源/決定キー、+-キーを押す

測定モードの設定

モードキーを押すことで、I-Eモード、E-Eモードを切り替えます。
※プローブタイプ「CON」では、E-EモードとI-Eモードの切り替えになります。プローブタイプ「PLAS」では、測定モードの切り替えはできません。

モードキーを押す

矢印

E-EモードとI-Eモード

≪測定の目安(鋼)、プローブタイプ:dLy≫

【E-E】… 薄物、コーティング上からの母材の厚さ測定
目安厚さ 0.15~12.7mm
【I-E】… 比較的厚い測定物
目安厚さ 1.25~25.4mm
※目安厚さの最厚値まで計測を行う場合は、ロングタイプの遅延材を取り付けてご使用ください。

1点校正

測定物と同じ材質で厚さが既知のテストピースを準備します。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させます。

1滴たらす

矢印

擦り付けないで垂直に接触させる

ディスプレイ左上のバーグラフが多数表示されていて安定している事を確認し、[CAL]キーを押します。
[+]キーか[-]キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせます。

バーグラフが最大になるように押す

矢印

テストピースの厚さに合わせる

「電源/決定キー(↩)」を押して厚さを確定します。
実際の音速が表示されます。「電源/決定キー(↩)」を押します。これで1点校正は終了です。

電源/決定キーを押す

矢印

電源/決定キーを押す(2回目)

音速直接入力

測定物や試験片に探触子(プローブ)を当てていない状態で、[CAL]キーを押します。
現在の音速が表示されます。

「CAL」キーを押す

矢印

現在の音速が表示される

[+]キーか[-]キーにて、取扱説明書巻末の音速一覧表を参考にし、測定する材料の音速を入力します。
入力後、「電源/決定キー(↩)」を押し、確定します。

材料の音速をボタンを押して入力

測定

測定物に接触媒質(カプラント)を少量塗布します。

測定物に1滴たらす

矢印

少量塗布

バーグラフが最大になる様にトランスデューサーを接触させ、測定を行います。

垂直に接触させる

矢印

バーグラフが最大になる様に

その他の機能

表示単位

測定単位を切り替えます。メニューキーを押します。
右下に「UNIT」のメニュー項目が表示されるまで[+]キーか[-]キーを押します。

メニューキーを押す

矢印

+-キーを押す

電源/決定キー(↩)を押すとEDITが表示されます。
[+]キーか[-]キーで「MEtr」-ミリ「MM」または、「EnGL」-インチ「IN」を切り替えます。

電源/決定キーを押す

矢印

+-キーで切替

電源/決定キー(↩)を押すと確定され、測定画面に戻ります。
※表示単位をミリに設定した場合は、そのまま表示分解能の選択に移行します。
【LOW】…0.01mm表示
【HIGH】…0.001mm表示
LOW、またはHIGHを選択したら電源/決定キー(↩)を押して測定画面に戻ります。

電源/決定キーを押す

バックライト

メニューキーを押します。
右下に「LITE」と表示されるまで、[+]キーか[-]キーを押します。

メニューキーを押す

矢印

+-キーを押す

「電源/決定キー(↩)」を押すと、「EDIT」が表示します。
[+]キーか[-]キーで、「OFF/AUTO/ON/」が切り替わり、LCDディスプレイの明るさを調整することができます。
「電源/決定キー(↩)」を押して確定します。

電源/決定キーを押す

矢印

明るさの選択

「OFF」以外の設定時は、続けて 明るさの選択に移ります。
[+]キーか[-]キーで設定を選択して、「電源/決定キー(↩)」を押します。

LOW

MED

HI

ゲインの調整

「LOW / MED / HIGH」の3段階にゲインを切り替えることができます。
測定値が安定しない場合や誤った厚さが表示される場合に変更してください。

感度調整キーを押します。
[+]キーか[-]キーでお好みのゲインを設定します。設定したら電源/決定キー(↩)を押します。

感度調整キーを押す

矢印

+-キーを押す

ゲインの調整

選択したゲインが測定画面に表示されます。

選択したゲイン表示

アラームモード

メニューキーを押します。
右下に「ALRM」のメニュー項目が表示されるまで[+]キーか[-]キーを押します。

メニューキーを押す

矢印

+-キーを押す

電源/決定キー(↩)を押すとEDITが表示されます。
[+]キーか[-]キーで「ON」、「BEEP」、「OFF」を切り替え、電源/決定キー(↩)を押して選択します。

電源/決定キーを押す

矢印

明るさの選択

「ON」または「BEEP」を選択した場合は、続けて厚さの設定に移りますので、[+]キーか[-]キーで下限値[LO]を設定して決定キー(↩)を押して、確定します。
続けて、下限値[LO]と同様に、上限値[HI] を設定して決定キー(↩)を押して確定します。

(例)下限値:0.9mmの場合

矢印

(例)上限値:1.5mmの場合

測定値が下限値未満か上限値を超える場合は、LEDに「赤」が点灯します。(左写真参照)
上・下限値の間の場合は「緑」が点灯します。(右写真参照)

LEDが赤に点灯

矢印

LEDが緑に点灯

差厚測定(ディファレンシャル)モード

予め設定しておいた厚さを差し引いて表示する事ができます。測定対象物の厚さの限界値を設定しておくと、その限界値までの残厚を表示する事ができます。

メニューキーを押します。[+]キーか[-]キーを何度か押し、右下に「DIFF」のメニュー項目を表示させます。
電源/決定キー(↩)を押すとEDITが表示されます。
[+]キーか[-]キーで「ON」を選択し、決定キー(↩)を押します。
続けて厚さの設定に移りますので、[+]キーか[-]キーで管理したい厚さを設定後、決定キー(↩)を押します。
ディスプレイ下部には「DIFF」のアイコンが表示されます。また、単位の左側には、測定値が管理したい厚さよりも厚い場合は「+」が、測定値が管理したい厚さよりも薄い場合は「-」が表示されます。

音速測定モード

厚さを設定することにより、音速を測定し表示します。材料の異材判別や材質管理に使用する事ができます。

メニューキーを押します。[+]キーか[-]キーを何度か押し、右下に「VX」のメニュー項目を表示させます。
電源/決定キー(↩)を押すとEDITが表示されます。
[+]キーか[-]キーで「ON」を選択し、決定キー(↩)を押します。