超音波厚さ計 MMX-6の簡易取扱説明書

簡易取扱説明書

簡易取扱説明書 MMX-6

準備各部名称
PDF簡易取扱説明書

手順[1]

MMX-6(上部コネクタ)と探触子(トランスデューサー)をケーブルで接続する。

事前の準備-差し込む-接続する

手順[2]

「ON/OFF」キーを押し電源を入れる。

※何も操作しないでいると、約5分で自動的に電源が切れます。

事前の準備-電源を入れる

測定準備(零点調整・音速の校正) ※より正しい測定値を測る為に調整を行ってください。

 

手順[3]零点調整

「DUAL/MULTI」キーを押し、測定モードが「P-E(パルス・エコーモード)」になっている事を確認する。
キーを押す度、「P-E(パルス・エコーモード)/E-E(エコー・エコーモード)」が切り替わる。

詳細は 手順7.測定モードの切り替え を参照

測定準備-接触媒質の塗布

手順[4]

接触媒質(カプラント)を本体上部の零点調整用試験片に少量塗布する。

※超音波が空気中を非常に伝わりにくいという性質がある為、必ず塗布してください。

測定準備-零点調整

手順[5]

接触媒質(カプラント)を塗布した零点調整用試験片にトランスデューサーを接触させる。
バーグラフが最大になっていることを確認し、「PRB 0」キーを押す。

この状態が零点(基準)になります。

※零点調整によりゼロが表示されるわけではありません。表示される数値に意味はありません。

測定準備-零点調整

手順[6]音速の校正(キャリブレーション)

※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。

手順[6-A-1]

測定物と同じ材質で厚さが既知のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。

測定準備-零点調整

手順[6-A-2]

バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。

測定準備-零点調整

手順[6-A-3]

「CAL」キーを押して厚さを確定する。実際の音速が表示される。「CAL」キーを押す。

測定準備-零点調整

※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。

※設定した2点間の厚みがより正確に測定できる。

 

手順[6-B-1]

測定物と同じ材質で厚さが既知のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。

測定準備-零点調整

手順[6-B-2]

バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。

測定準備-零点調整

手順[6-B-3]

「PRB 0」キーを押す。画面上に「10F2」と点滅表示される。

測定準備-零点調整

手順[6-B-4]

次に厚さの異なる2点目のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。

測定準備-零点調整

手順[6-B-5]

バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。

測定準備-零点調整

手順[6-B-6]

「PRB 0」キーを押す。音速が表示される。

測定準備-零点調整

※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。

※テストピースが無い場合はこの方法を使用

 

手順[6-C-1]

「CAL」キーを押す。厚さが表示される。そのまま「CAL」キーを押す。
(条件により音速画面が直接表示される場合もある。)

測定準備-零点調整

手順[6-C-2]

現在の音速が表示される。「▲▼」キーで材料の音速を直接入力する。

※音速一覧表は 6.音速一覧表 を参照

測定準備-零点調整

手順[6-C-3]

「CAL」キーを押し、確定する。測定画面になる。

測定準備-零点調整

手順[7]測定モードの切り替え

「DUAL/MULTI」キーを押す度、測定モードが切り替わる。
「P-E(パルス・エコーモード)」:欠陥検査や材料厚さ測定
「E-E(エコー・エコーモード)」:塗膜上からの測定。(ディスプレイ上部に「+」が点滅する。)

測定準備-零点調整

手順[8]

測定物に接触媒質(カプラント)を少量塗布する。

測定準備-零点調整

手順[9]

(零点調整と同様に)バーグラフが最大になる様にトランスデューサーを接触させ、測定を行う。

測定準備-零点調整

バックライト

バックライトキーを押す度「AUTO/ON/OFF」が切り替わり、LCDディスプレイを明るくできる。

作業環境によってお選びください。

測定準備-零点調整

表示単位

「IN/MM」キーを押す度「IN(インチ)」と「MM(ミリ)」の単位が切り替わる。

測定準備-零点調整

アラーム設定

LEDでの警告[1]

下限値を設定しその値に満たない場合はLEDで警告。「ALRM」キーを押す。

測定準備-零点調整

LEDでの警告[2]

「▲▼」キーで アラーム値(下限値)を設定する。
「ALRM」キーで確定する。緑LEDが点灯しアラームが有効となる。

測定準備-零点調整

LEDでの警告解除

緑のLEDが点灯している状態で「ALRM」キーを押す。 緑LEDが消灯しアラームモードが解除される。

測定準備-零点調整

ブザーでの警告

電源OFFの状態で①「ALRM」キーを押しながら②「ON/OFF」キーを押す。
①+②を押す度「beep(ブザー)」の「ON/OFF」が切り替わる。

測定準備-零点調整

スキャンモード

連続測定を行って最小の厚さのみを表示したい場合は「SCAN」キーを押す。
1秒間に16回更新され、トランスデューサーを離すと最小値が表示される。

各材質の音速一覧表

材質 音速
アルミニウム 6.350
5,920
ステンレス 5,664
鋳物 4,572
プレキシガラス 2,692
ポリ塩化ビニル 2,388
ポリエステル 2,337
ポリウレタン 1,778