手順[1]
PR-82(上部コネクタ)と探触子(トランスデューサー)をケーブルで接続する。
手順[2]
「ON/OFF」キーを押し電源を入れる。
※何も操作しないでいると、約5分で自動的に電源が切れます。
測定準備(零点調整・音速の校正) ※より正しい測定値を測る為に調整を行ってください。
手順[3]零点調整
接触媒質(カプラント)を本体上部の零点調整用試験片に少量塗布する。
※超音波が空気中を非常に伝わりにくいという性質がある為、必ず塗布してください。
手順[4]
接触媒質(カプラント)を塗布した零点調整用試験片にトランスデューサーを接触させる。
バーグラフが最大になっていることを確認し、「PRB 0」キーを押す。
この状態が零点(基準)になります。
※零点調整によりゼロが表示されるわけではありません。表示される数値に意味はありません。
手順[5]音速の校正(キャリブレーション)
※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。
手順[5-A-1]
測定物と同じ材質で厚さが既知のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。
手順[5-A-2]
バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。
手順[5-A-3]
「CAL」キーを押して厚さを確定する。実際の音速が表示される。「CAL」キーを押す。
※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。
※設定した2点間の厚みがより正確に測定できる。
手順[5-B-1]
測定物と同じ材質で厚さが既知のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。
手順[5-B-2]
バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。
手順[5-B-3]
「PRB 0」キーを押す。画面上に「10F2」と点滅表示される。
手順[5-B-4]
次に厚さの異なる2点目のテストピースを準備する。
テストピースに接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させる。
手順[5-B-5]
バーグラフが最大になっていることを確認し、「CAL」キーを押す。
「▲▼」キーで(既知の)テストピースの厚さに合わせる。
手順[5-B-6]
「PRB 0」キーを押す。音速が表示される。
※[A][B][C]いずれかで校正を行ってください。
※テストピースが無い場合はこの方法を使用
手順[5-C-1]
「CAL」キーを押す。厚さが表示される。そのまま「CAL」キーを押す。
(条件により音速画面が直接表示される場合もある。)
手順[5-C-2]
現在の音速が表示される。「▲▼」キーで 材料の音速を直接入力する。
※音速一覧表は 6.音速一覧表 を参照。
手順[5-C-3]
「CAL」キーを押し、確定する。測定画面になる。
手順[6]
測定物に接触媒質(カプラント)を少量塗布する。
手順[7]
(零点調整と同様に)バーグラフが最大になる様にトランスデューサーを接触させ、測定を行う。
バックライト
バックライトキーを押す度「AUTO/ON/OFF」が切り替わり、LCDディスプレイを明るくできる。
作業環境によってお選びください。
表示単位
「IN/MM」キーを押す度「IN(インチ)」と「MM(ミリ)」の単位が切り替わる。
スキャンモード
連続測定を行って最小の厚さのみを表示したい場合は「SCAN」キーを押す。
1秒間に16回更新され、トランスデューサーを離すと最小値が表示される。
各材質の音速一覧表
材質 | 音速 |
---|---|
アルミニウム | 6.350 |
鋼 | 5,920 |
ステンレス | 5,664 |
鋳物 | 4,572 |
プレキシガラス | 2,692 |
ポリ塩化ビニル | 2,388 |
ポリエステル | 2,337 |
ポリウレタン | 1,778 |