ペンシル型トランスデューサーを使用することで、通常の厚さ計では測定することができない湾曲部やエッジ部を測定することができます。
ここでは、ペンシル型トランスデューサーの使用方法について分かり易く説明します。
ペンシル型トランスデューサーで、プレス成形品やプラスチック・樹脂成形品、小径パイプ等の様々な形状の厚みを測定することができます。

ペンシル型トランスデューサーは、測定物に対して垂直に接触させます。
垂直に接触していないと、下図(b)と(c)のように超音波エコーを受信することができず、厚さを測定することはできません。
下図(a)のように垂直にトランスデューサーを接触させ、エコーが画面上に表示されていることを確認し測定します。バーグラフ(アンテナ)は、底面エコーの安定性を表し、6本すべて表示されるようにします。

測定箇所が平面でない場合、トランスデューサーの当て方により、実際の厚みよりも少し厚い値が表示されてしまう場合があります。
湾曲部の測定を行う場合は、トランスデューサーの角度を少し変えながら測定値を確認し、下図(b)のように画面に表示された厚さが最小のときの値を測定値として採用します。

測定物の厚さが薄くなればなるほど、表示される波形の間隔が狭くなります。
